社内でビジネス&開発部門 合同勉強会を開催しました!

マーベリック株式会社、技術広報のリチャード 伊真岡です。本日は弊社で開催されたビジネス&開発部門 合同勉強会の様子を紹介いたします。

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弊社は現在100人を超えるメンバーがいます。創業当初はもちろん小さな会社だったので、部門を越えた連携は容易でした。しかし人数が増えるにつれて会社として様々な活動ができるようになった一方、社内の他のチーム全てで何が行われるかを把握するのは難しくなっていきました。

開発部門では30人超のメンバーがバックエンド、フロントエンド、インフラ、機械学習、QA、コーポレートエンジニアなどの様々なチームに分かれています。さらに管理部門があり、開発と管理部門を合わせると会社の半分弱の人数を占めます。残り半分強はビジネスサイドと呼ばれ、広告代理店らしく営業、トレーディングデスク、クリエイティブ、など様々なチームと職種が存在します。

私は技術広報として開発部門に所属していますが、正直弊社のビジネスサイドがどうやって売上を上げているのか、その構成比、業界のトレンドや弊社の立ち位置などまだまだ把握できていない部分が数多くあります。一方でビジネスサイドも「もっと開発サイドの知見を活かせれば面白い取り組みがたくさんできるはず」という思いがあり「それならまずは気軽な勉強会で、開発とビジネスお互いが理解できる場をつくりましょう」ということで勉強会を開催することになりました。楽しそうな試みを思いついたら、現場の人間たちで実行まで移せるのはとてもマーベリックらしいと思います。

今回の勉強会ではまず営業から2人の人間が、弊社全体での売上構成の大まかな紹介、それからとある営業チームの様子紹介と、彼らの日々直面している課題を紹介してくれました。開発サイドからは15人ほどが参加して、開発から営業の2人へ多くの質問が飛び交う活気のある会となりました。一部感想を紹介すると:

  • 自社の利益構成や広告業界話はおもしろかった
  • 自社プロダクトと代理店販売の違いが興味深かった
  • 今回の続きとして同内容の話をもっと深く聞きたいし、違うテーマでも面白いと思う

さらに次回以降の勉強会に向けて、開発サイドからビジネスサイドへ共有できる話として:

  • Webシステムの構築やデータベースのテーブル設計など
  • 色んな方法での自動化に関しては話ができるかと思う、なにより「何も考えず自動化するとかえって悪化する」ケースについては役立つ知見を提供できそう

といった点があげられました。「Webシステムとデータベース?」と思うかもしれませんが、今回の営業側から参加したうちの一人はPythonとPHPが使えるそうで、彼は純粋にITの技術に興味があるのです。私リチャードはPythonもPHPもどちらもできないので負けています(笑)

感想にもあったように開発者からも勉強会は好評で、ビジネス側の2人も交流を楽しんでいたので、次回以降の勉強会を鋭意計画中です。

ここで話があさっての方向に飛ぶのですが、先日私の友人から「ガイアの夜明け」というテレビ番組を見るように強く勧められました。一部視聴者層から熱狂的な支持を得る、テレビ東京の看板番組です。その中でも友人曰く「メロン農家親子の回」が最高の出来だから絶対見ろ、メロンの出来も番組の出来も最高だから必ず見ろ、とのことでした。その中で出てきた「にっぽんの宝物」グランプリを主催する羽根拓也氏は「日本の地方には隠された宝物がある。少子高齢化でそれを継げないケースもあり、もったいない。売れる成功事例を作りたい」と、地方の隠された「宝物」を発掘しコラボ商品の企画を仕掛けています。

何が言いたいかというと、友人に感化されてただガイアの夜明けの話がしたかっただけなのですが、弊社の属するインターネット広告業界は競争が厳しく、規制も目まぐるしく変わり「今までと同じことを続けるだけでは生き残ることもままならない」という点は同じだと思います。そして、もともと宝物といえるような光る部分を持った人と人が、コラボレーションによって新しい価値を生む可能性がある点も似ていると思います。

現在のITの世界は、技術が細分化・高度化しすぎて、とても一人でプロダクト開発で採用する技術を隅から隅まで知り尽くすのは無理になってきていると言えます。もちろん世の中には超人的な技術者がいて、複数の分野で第一人者としての知識と開発力があり、新しい技術分野もあっという間にマスターしてしまう人がいるのは知っています。しかし会社としてそういう技術者を雇うのは困難を極めますし、そもそも数が少なすぎて彼らに頼った組織は作れないでしょう。一方でひとつの技術分野、もしくは1.5分野くらいで第一人者となれる技術者は弊社にもたくさんいると私は感じています。それはビジネスサイドでも同じで、業界に深く精通していて顧客から高い評価を受ける人間が数多くいます。

先程述べたPythonとPHPができる営業の人間は「今、営業が困っていることを、ITの力を使えば解決できるという場合も、営業だけではその可能性に気づくことさえ出来ない場合もある」と言っていました。反対に開発サイドも「営業が困っていること」自体に気づいてない場合が多くあるでしょうし、それが「気づいていない」という理由だけで実現できないのだとしたら機会損失です。

今後弊社内の勉強会を通して、「にっぽんの宝物」グランプリのように、もともと実力のある異分野の専門家たちがコラボする取り組みができれば面白そうです。この記事を読んでいる人の中でITの世界に長くいるひとは、世の中に出回っているプロダクトやサービスで、当初海の物とも山の物ともつかなかったのに、後に大きく成長していった例を数多く見てきたでしょう。もちろんプロダクトやサービスという大きな成果につながるものばかりではないでしょうが、社内でのコラボから生まれた成果がいつかマーベリックの事業になんらかの形で繋がる未来を期待しています。

以上、半分以上ガイアの夜明けの話のブログでした。

もうひとつ、友人はNHKのプロフェッショナル 仕事の流儀「疾走、あんこ道~菓子職人・小幡寿康~」も勧めていましたので、興味があれば見てください。